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歩く時に脚が重くて挙がらない・・・

2020.03.24

歩くのが身体にいいと聞いて歩こうと思ったけど、脚が重くて挙がらないのでなかなか歩く気にならない。小さな段差に躓くことが増えた。ひどくなると躓いて転んで骨折してしまったなんて事があるかもしれません。

脚が挙がりにくくなる要素3つ
〇支える側の脚が原因
〇挙げる側の脚が原因
〇円背など姿勢の崩れが原因
これら3つのどれが原因か見分けることのできるテストを紹介します。

片脚立位テスト 1分間
<方法>
手は胸の前で組んで、片膝を腰の位置まで挙げます。
これを両側行ってみてください。

<チェック項目>
〇身体が左右に傾かないか    
できない場合:支える側のお尻の筋力や体幹の筋力低下

〇腰の位置まで膝を挙げられるか、1分維持できるか
できない場合:脚を挙げる筋力低下

〇背中が丸くなったり、身体が前後に傾かないか
できない場合:腹筋や背筋などの体幹の筋力低下、脚を挙げる筋力低下

<チェック項目に引っかかった人におすすめの運動>
〇ノルディックウォーキング 
2本のポールを使用して歩くことで、一般的な歩行運動より転倒リスクの軽減・各関節への負担の軽減・歩行姿勢の改善・上半身の運動量向上による肩こりの軽減などが望めます。

※上記の運動に関しては身体に痛みのない方におすすめの運動です。

<支える側の脚の問題>
○体重をかけると脚が痛くてうまく歩けない
例:変形性関節症(股・膝・足)、半月板損傷、足底腱膜炎、外反母趾など

リハビリ…インソール作成や痛みのない範囲での運動指導など

<挙げる側の脚の問題>
○痛みが原因で脚が挙がらない、痛みはないが脚が挙がらない
例:変形性関節症(股・膝・足)による痛みや可動域制限、
  ヘルニア・脊柱管狭窄症・すべり症による神経の圧迫や痛みなど

リハビリ…可動域改善、電気刺激による神経の機能改善

<姿勢が維持できない場合>
○歩いていると脚や腰が痛くなって歩けなくなり座ってしまう、腰が痛くて身体が起こせない
例:ヘルニア、脊柱管狭窄症、すべり症、圧迫骨折など

リハビリ:痛みに合わせて体幹や股関節の筋力トレーニングやストレッチ指導

これらの例はほんの一部です。痛みなどが生じた場合は、我慢せず医療機関へ受診し、医師の指示に従って早めに改善するよう心がけましょう。