施設のご案内

顎関節症にもリハビリが必要?

2019.03.18

顎関節症は顎の問題だけと思っていませんか?

自然に治るものだと思っていませんか?

普段の姿勢や筋肉のコリなども原因になることがあります。
そういった場合は整形外科でも対応できますので、今回掲載させていただきます。

○顎関節症の原因
食事、あくびなどの過開口
歯科治療
噛み癖などの偏り、姿勢の異常による筋肉のこり
歯列接触壁
(歯列接触癖:何もしていないときに上下の歯が長時間にわたり接触する癖(通常は食事や発音のみで一日17.5分程度)
→筋肉の緊張や姿勢の影響、口呼吸によりおこる
 

○顎関節症の分類
咀嚼筋痛障害(?型)
 顎関節症の中で最も多い型。痛みは主に筋・筋膜由来

顎関節痛障害(?型)
 関節包、靱帯が伸ばされたり、捻挫したりすることで起こる

顎関節円板障害(?型)
 関節円板の転位、変形などによって起こる

変形性顎関節症(?型)
 骨の変形により起こる。じゃりじゃりという音がする

1つの型のみでなく混合していることも多いです。

○どういった姿勢が問題になるか
頬杖をつく
パソコンやスマートフォンの見過ぎで頭が前方にとびでたような姿勢
猫背

○顎関節症の治療
・型別による治療
?型 筋肉のコリをやわらげる治療(四大咀嚼筋)
?型 光線療法(レーザー治療)と内服による鎮痛
?型 徒手による関節位置の修正
?型 歯科への受診が必要

・姿勢が問題となるの場合
 生活指導
 顎以外の関節や筋肉を調整して姿勢の修正
 ※例えば・・・
猫背のため頭が前方偏移しており口が常に開いている→猫背改善のための筋力強化など

歯列接触癖
 何もしていないときに上下の歯が長時間にわたり接触する癖(通常は食事や発音のみで一日17.5分程度)
→筋肉の緊張や姿勢の影響、口呼吸によりおこる
→筋肉の緊張を和らげるマッサージやストレッチの指導 

○まとめ
・顎関節症の治療のほとんどは筋肉が原因
・それに対する治療として内服、光線療法、理学療法(リハビリテーション)が有効

○顎関節症でお悩みの方、一度整形外科を受診してみてはいかがでしょうか